コブラ 寺沢武一

第1巻(1979年8月15日)-第18巻(1985年8月15日)完結

はるか未来[注 2]、人類が自家用宇宙船で地球と外惑星との往来が可能となった時代。
地球の貿易会社に勤め、平凡な日々を過ごすサラリーマンのジョンソンは、退屈しのぎにT.M.株式会社のアミューズメントを体験する。脳に信号を与えて夢を見させるトリップ・ムービーの劇中に左腕にサイコガンを持つ海賊コブラが登場、波乱万丈のストーリーは最後にコブラが海賊ギルドに追われ賞金首となり姿を消したところで終わった。満足したジョンソンはT.M.社の担当に自分の夢で見たことを語ると共に礼を言うが、担当者は、ジョンソンが見た「夢」はプログラムしたトリップ・ムービーの内容とは異なっていると首を傾げる。
帰路についたジョンソンだが偶然の事故で夢の中に登場した海賊バイケンとそっくりな男と出会い、バイケンの名を口にしたため殺されかける。その瞬間、自分の左手が銃に化けて撃ち倒し、危機から逃れた。彼は、自分が本物のコブラであること、血生臭い過去から逃れるため記憶を消し、顔を整形し、世間にはコブラは死んだと偽り、数年前から別の人生を送っていたことを思い出していく。しかしサイコガンを見せたことでギルドには顔が割れてしまった。
記憶と本能を呼び起こされた男は、相棒の女性型アーマロイド「レディ」と共に、スリリングで危険に満ちた人生に戻るため、宇宙へ飛び出していく。

 

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